雑記

『なもぶろぐ』の名前の由来

2022年1月25日

 

なもぶろぐ』。けったいな名前です。なんで、この名前にしたの? 聞かれる前に言っちゃいます。『なも』の語源はお気づきのとおり『南無』です。

 

お念仏の南無阿弥陀仏や、日蓮宗さまや法華宗さまの南無妙法蓮華経。真言宗さまでも南無大師遍照金剛と称えられます。真言宗さまの檀家さん以外だと『南無大師遍照金剛』は聞きなれないなぁ、という方もあるやもしれませんが、よく見かけるのはお遍路さん、四国八十八所の霊場巡りです。お遍路さんの白衣に書かれています。お大師さまと共にお遍路を歩む、だから安心だ、という気持ちが込められています。これは南無阿弥陀仏や南無妙法蓮華経も同じで、前者は阿弥陀仏が十八願をかけて私たちの往生をお約束して戴いている、後者は妙法蓮華経が私たちの後生の幸せを約束して戴いている、そういう信頼や信用が『南無』という言葉に凝縮しているのです。

 

実はキリスト教でもこんな話を聞いたことがあります。

ある牧師が孤独に苦しんでいる人に言われたそうです。

「貴方が雪の上を歩いている。その足跡はだれの足跡だと思いますか?」

信者は答えました。

「私の足跡です。」

牧師は大きくかぶりを振ってこう答えられたそうです。

「いいえ。それは神の足跡です。神があなたを背負い、あなたと共に道を歩まれているのです。だから安心しなさい。貴方は一人ではないのです」

 

『南無』は日本では“なむ”と発音することが多いのですが、もともとインドでは“なも”という発音が近いようです。印度から中国に渡り『南無』という漢字が与えられました。日本では“なむ”と発音する方が多いようですが、報恩講などで西本願寺さま等にお参りすると「なもあみだぶつ」と称えておられるおばあちゃんも多く見かけます。この『なもぶろぐ』ではいつの日か、日本文化が好きなインドや中国の人にも参加してもらえることを期待して、釈UFO先生のご意見も戴き『“なも”ぶろぐ』にさせていただきました。

 

 少し長くなりましたが、『なもぶろぐ 名づけの秘密』の一席でした。

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